MOON WAVE PROJECT©

ムーン ウェーブ プロジェクト

月と農業

   

2016年も3月になりました、3月5日の啓蟄を過ぎると

大地が芽吹く季節になります。

日本は江戸時代までは、月の満ち欠けを基準にした

太陰暦を生活の基準にしていたので、農業においても

植物の成長サイクルを月齢管理していました。

江戸時代の農書には、月と農業についての記述が

多くあります、「小松菜は15日(満月)に播くと良く育つ」

「大根は闇夜(新月)に収穫すること。月の明るい晩(満月)に収穫すると、

中にスがあるものだ」

「穀物、果実は上り月(新月から満月の間)、根菜類は下り月

(満月から新月の間)の月夜に撒く」

などの記載が残っています。

現在も中南米の農村では、月の満ち欠けに合わせた農法を

取り入れています。ハイロ・レストレポ リベラの著書

「月と農業―中南米農民の有機農法と暮らしの技術 」

http://www.amazon.co.jp/%E6%9C%88%E3%81%A8%E8%BE%B2%E6%A5%AD%E2%80%95%E4%B8%AD%E5%8D%97%E7%B1%B3%E8%BE%B2%E6%B0%91%E3%81%AE%E6%9C%89%E6%A9%9F%E8%BE%B2%E6%B3%95%E3%81%A8%E6%9A%AE%E3%82%89%E3%81%97%E3%81%AE%E6%8A%80%E8%A1%93-%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%83%AD%E3%83%BB%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AC%E3%83%9D-%E3%83%AA%E3%83%99%E3%83%A9/dp/454007296X

には、農作物が受ける月の影響と、月齢に関連付けした

野菜類の栽培や収穫の適期が書かれています。

植物に内包される樹液には、新月に流れが下降し、

満月に上昇するサイクルがあるとされ

根菜や果菜は水分を蓄えている下弦の月から新月にかけて

収穫するとよいと記されています。

また、レタス、ホウレンソウ、キャベツなどの葉物野菜は

十六夜、満月の次の日に収穫すると美味しい物になる

柑橘類は「種子を取るのは二十六夜(下弦から3日後)

三日月に肥料に漬けて種が発芽したら、三日月から満月の

間に挿し木して、定植は新月から満月の間、剪定は新月

収穫は新月から満月に向かう水分の集まる時期に行う」

など、細かく記されています。

日本も含め、長年の経験を基にした、月と農業についての

暮らしの中の知恵です。

更に月の遠近をこの農法の中に取り入れることで

同じ満月でも、近い時と遠い時ではどう違うかなど

より的を得た情報を得られる可能性があります。

「月の遠近カレンダー」をお持ちの農家の方は

是非お試しください、そして多くの方と情報を

共有していきたいと想っております。

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