北寄りにあり、先に昇ってきて高いところに見える明るい方の星がおりひめ星です。

おりひめ星は西洋の名前で言うと「こと座」の「ベガ」、ひこ星は「わし座」の「アルタイル」です。さらに、おりひめ星とひこ星のほかにもう一つ明るい星が、左の方にあります。「デネブ」と呼ばれる「はくちょう座」の星です。

これら3つの星は星々の中でもとくに明るい「1等星」で、3つを結んでできる大きな三角形が「夏の大三角」です。

２０１９年の７月７日は全国的に梅雨の影響で、夜空が
厚い雲に隠される地域が多いですが、一部の地域では
観測できると思います。

七夕は旧暦の文月（７月７日）が本来の日付でした。
旧暦の７月７日は西暦では８月７日となります。
この日が七夕節句　（しちせきの節句）で夏の土用明け
２０１９年では８月８日が立秋となるので暦の上での
秋の始まりとなります。

日本が古くから使用してきた旧暦と、明治から採用され
された新暦（西暦）には季節的にズレが生じます。

地域的に８月７日に七夕を行う地域があるのはこの為です。

旧暦　太陰太陽暦に於いての七夕は、新月から７日目なので
上弦の月の頃が本来の七夕でした。（七日目の夜＝七夕）

「おりひめ星（織姫星、織女星）」と「ひこ星（彦星、牽牛星）」が観測できるのは、７月７日だけではないので

3つを結んでできる大きな三角形「夏の大三角」は
立秋８月８日まで夏の夜空に輝いているので、夜空の
コンデションが良い時に是非観測して見てください。

夏の夜空に輝く、織姫と彦星を大事な人と
見上げると良いことがあるかもしれません。
天の川　ミルキーウェイの中で年に一度の再会です。