月までの距離の測定
2015/11/07
地球から月までの距離は、日々変わっています。これは月の公転軌道が
楕円の為に起こる現象です。近い時は約35万キロまで近づき、遠い時は
40万キロまで遠ざかります。地球から月までの距離の観測は、
1961年から1972年まで実施された、アポロ計画のミッションで
より精度が上がりました。月面に設置された再帰反射器(コーナーキューブ)
という反射板を設置しコーナーキューブに反射した光が戻ってくるまでの時間を
測定するというものです。この装置は月面に5箇所設置されています。
この装置を設置したことにより、月は毎年3.8センチらせん状に
遠ざかっていることが判りました。この研究により、過去の月の遠近と
未来の月の遠近がデータとして、計算できるようになりました。
地球と月の距離の数値は、天文年間という本に毎日の数値が記されています。
興味の在る方は来年度2016版が出版されているので、
月の遠近カレンダー2016版と合わせて観るとより深い情報がわかります。
画像は月面にコーナーキューブが設置されている位置です。
Aがアポロ計画、Lはソ連のルナ計画の時に設置されたものです。
コーナーキューブ、反射板です。